民数記16章

イスラエルの神はあなたがたをイスラエルの会衆から取り分け、ご自身に近づかせ、主の幕屋の仕事をさせ、会衆の前に立たせて彼らに仕える者とされた。あなたがたはそれでも足りないのか。(9)

 レビ族は祭司アロンを支え、主を礼拝したり、また幕屋の仕事に関わったりしていました。そのレビ族の中でもケハト族というのは一番大切で、聖なる主に近づくための尊い仕事を担っていました。しかし、そのケハト氏族の中のコラという男がルベン族のダタンやアビラムらと組み、民の指導者二百五十人をたきつけるようにしてモーセとアロンに逆らわせ、モーセたちは分を越えている、思い上がっていると非難したのでした。
 モーセは彼らに厳しく警告を発します。彼らが神に託された仕事をまるで軽いことでもあるかのように扱い、神が立てられたアロンを軽んじるような物言いをしたからです。それはまさに神を恐れない言動でした。
 悪態をつき続ける彼らに対して、モーセは恐ろしい神の裁きを告げます。彼らは生きながら地に呑み込まれて滅んでしまったのです。ただ後に、コラの子孫の中から神殿の聖歌隊が起こされていきます。裁きと共に主の憐れみをも思います。