民数記6章

主があなたを祝福し、あなたを守られるように。主が御顔の光であなたを照らし/あなたに恵みを与えられるように。主が御顔をあなたに向けて/あなたに平和を賜るように。(24~26)

 この章にはナジル人の誓願についての規定が記されています。ナジル人とは、神の前に特別な誓約をして自らをささげた人です。この誓願は期間を区切ってなされました。そしてその期間は、頭に剃刀を当てることは許されませんでした。また酒やぶどう、ぶどうを原料とするものを口にすることも禁じられていました。加えて、死体に触れて身を汚すことのないようにしなければなりませんでした。神の前に立てた誓いを誠実に果たすことが求められていたのです。
 この章の最後には祭司による祝福の祈りが記されています。現代の教会でも、コリントの信徒への手紙2の十三章13節の祝祷の代わりに、またはその前に加えて、祈られることがあります。牧師だけではありません。主によってあがなわれたお互いは、お互いのために、また自分の周りにいる人たちのために、この祝福の祈りを共にしたいと思います。