民数記に入ります。民数記には2回の人口調査のことが記されています。最初にあるのはエジプトを出たイスラエルの最初の人口調査であり、民数記の最後にあるのは、四十年の荒野の生活の最後、カナン入国を前にした人口調査になります。そして、民数記には、その2回の人口調査の間に、荒野を歩んだ四十年の間に起こったことが記されています。
さて最初の人口調査ですが、二十歳以上の男子で兵役に就くことのできる者を部族ごとに一人一人数え、登録しました。彼らがエジプトでの四百年を超える歩みを通りながらも、自分の系図を持ち、自分がイスラエルのどの部族に属するものであるかという自覚を持っていたということは驚くべきことです。
さてこの調査ですが、レビ族の人たちは加えられませんでした。レビ族の人々は戦いでの戦力には数えられませんでした。主への礼拝を献げることが彼らに与えられた仕事だったからです。