レビ記18章

私の法を行い、私の掟を守り、それに従って歩みなさい。私は主、あなたがたの神である。私の掟と法を守りなさい。人がそれを行えば、それによって生きる。私は主である。(4~5)

 神の民がどのように生きるのか、細かい掟や法が記されています。イスラエルの民は、エジプトにいる時には、エジプトの風習や生活習慣、宗教などの影響を受けていました。そしてこれから入って行こうとしているカナンの地の先住民たちも神の御旨からは大きく離れた偶像礼拝や乱れた生活習慣を持っていました。そもそも、イスラエルの民がカナンの地に入って行くときに、その地の先住民を滅ぼしていくということの背後に、その地の民の乱れきった歩みに対する神の裁きということがあったのです。ですから、後にイスラエルの民が堕落していったときには、今度はイスラエルの民が滅びを経験することになります。ただ、実際にはイスラエルの民は先住民たちや、周辺諸国の人々の罪に影響を受け、堕落していていくことになります。神はそのようなことを避けるためにもご自身の御心を示し、「それを行え」と招かれたのです。