レビ記16章

「・・・これはあなたがたのとこしえの掟である。年に一度、イスラエルの人々のために、あらゆる罪の贖いをしなさい。」アロンは主がモーセに命じられたとおりに行った。(34)

 祭司は一年に一度、動物の血を携えて、垂れ幕の内側に入って行き、そこで自分のため、自分の一族のため、そしてイスラエルの民のためにあがないをしました。そこは聖なる場所ですから、軽々しく近づくことはできませんでした。入る時にも、アロンの子孫である祭司の代表者が動物の血を携えて行かなければなりませんでしたし、またかぐわしい香をたいて、その垂れ幕の内側を香の煙で満たさなければなりませんでした。
 罪深い人間は、聖なる神の御前に近づくことは到底できませんでした。それは、特別罪深い人は神に近づくことができないということではなく、すべての人間が、聖なる神に近づくことはできない罪人なのです。けれども神はなおも、そんな私たちを御前に招いてくださっています。そしてそのために動物の血ではなく、罪のない小羊のようなキリストの血をもって、私たちのために神に近づく道を開いてくださったのです。