この章には、食物規定が書かれています。神は食べることのできる清い動物と、食べてはならない汚れた動物を分けられました。清い動物とは、蹄が分かれていて、反芻するものでした。蹄が分かれている動物は、岩をもしっかりと踏みしめて高いところを歩むことができます。また反芻する動物は草食動物です。草を消化するためには何度も口に戻して、噛み、また唾液と混ぜる必要があったのです。肉食動物や雑食動物は食べることが禁じられていました。それはまだ冷蔵庫もない時代に、イスラエルの民が様々な病から守られるようにという神の知恵でもあったと思います。
しかし、それと共に、どれだけ他の周辺諸国の人々が喜んで食べていても、イスラエルの民は食べない、ということの中に、主がイスラエルの民を他の民と区別して、ご自身の聖なる民とされたということがあったのです。彼らは主の聖なる民として、汚れから離れ、主の御言に従って他の民とは違う生き方を期待されていたのです。