アロンとその子たちの任職の儀式の最初の一週間が終わり、いよいよ祭司としての彼らが、与えられている働きを担っていくときが来ました。神に近づいて、民のためにいけにえをささげるという職務です。ただここでも、アロンとその子たちが決して忘れてはならないことがありました。それは、民のために何かをする前に、自分たち自身がとりなしを必要とし、罪の清めを必要としているということです。ですから、アロンとその子たちは、民のために主に近づく前に、自分たち自身のために清めのいけにえをささげ、自分のためにあがないをする必要がありました。
その意味ではアロンたちは、完全な祭司とは言えませんでした。彼ら自身が罪を犯し、自分も罪のゆるしと清めを必要としていましたし、また彼らの生涯の年月は限られていたからです。しかし、主イエスは、永遠の大祭司として、私たちのために永遠のあがないを全うしてくださったのです。