モーセはシナイ山の上で神と語り合っていました。山のふもとにいたイスラエルの会衆は、モーセがなかなか戻って来ない中でとても不安になっていきます。そこでアロンの元に来て、自分たちと共に進み、自分たちを導いてくれる神々を作ってほしいと、求めるのでした。アロンは民から金を集め、金の子牛を造り、「これがあなたの神だ」と宣言したのでした。
民はすでに偶像を造ったり、拝んではならないことを知っていました。しかし早くも、神に与えられたとても大切な戒めを破ってしまいます。
神はイスラエルの民を滅ぼして、モーセから神の民を起こすと語られます。しかし、モーセは、イスラエルの民のために神に近づいて赦しを求めます。そして、もしそれがかなわないなら、神の書から自分の名前を消してほしいと直談判するのでした。神はまさにモーセのそのようなとりなしを期待しておられたのです。