祭司であるアロンとその子たちは、日ごとに祭壇の上でかぐわしい香をたくことになっていました。この日ごとの香は、新約聖書では聖徒たちの祈りを表すものともされています。私たちの祈りは貧しく、また時にとても自分勝手かもしれません。しかしそうであっても、神は私たちの祈りを喜ばれます。そして、私たちの中にふさわしくないものがあれば、そのことも祈る中で整えてくださるでしょう。私たちも日ごとに主に近づいて祈る者でありたいと思います。
祭司には日ごとの務めと共に、一年に一度の特別な務めがありました。それは至聖所に動物の血を持って入って行って、そこで民のためにあがないをすることです。またその時には、香をたくための祭壇にも血が塗られて、あがないがなされました。これは年ごとになされました。しかし、新約の祭司である主イエスはただ一度、十字架の上で血を流し、あがないのために必要なすべてのことを成し遂げてくださったのです。