アロンとその子たちが祭司として立てられるために、彼らはまず水で身を洗い、聖なる装束を身につけて主の前に立ちます。そして彼らの頭に注ぎの油が注がれます。旧約聖書の時代、神によって特別な働きのために選び別たれ、立てられる時に、頭に油を注ぎました。特別な働きとは、王・預言者・祭司です。そのようにして立てられた者を「油注がれた者」(メシヤ)と言いました。ギリシャ語ではそれをキリストと言います。メシヤ(キリスト)とは神に選ばれた特別な存在を指し、後の時代には、神に立てられた救い主を指す言葉になっていきます。
アロンたちは油を注がれると共に、動物の血を携え、主に清めのいけにえを献げると共に、雄羊の血を右の耳たぶ、右手の親指、右足の親指につけます。彼らが聖なる者とされるためには血によるあがないが必要でした。
神に聖別されたアロンとその子たちの存在は、イスラエルの民に対して、主がイスラエルのうちに住まわれるお方であることを思い起こさせるものでした。