出エジプト記20章

私は主、あなたの神、妬む神である。私を憎む者には、父の罪を子に、さらに、三代、四代までも問うが、私を愛し、その戒めを守る者には、幾千代にわたって慈しみを示す。(5~6)

 神はモーセを通して十戒を与えられました。ここにある戒めは時代や場所が違っても変わることのない大切な主の戒めであり、命令という以上に、主によってあがなわれた民は当然、このような生き方をするのだ、という宣言でもあります。主はこのような歩みへとイスラエルを、そして私たちを招いてくださったのです。
 十戒の土台になるのは前文です。それは、今語っておられるのが、イスラエルをエジプトで奴隷であったところから救い出されたお方なのだということです。神の救いがすべての土台です。そして最初の四つは神との関係についての戒め、そして後半の六つは人との関係における戒めです。神がしてくださった救いの出来事を土台として、神との関係が整えられ、それをまた土台として人との関係が積み上げられていきます。そして今、私がどのような歩みをするかということが、幾千代にもわたる主の祝福につながっていくのです。