出エジプト記14章

「恐れてはならない。しっかり立って、今日あなたがたのために行われる主の救いを見なさい。・・・主があなたがたのために戦われる。あなたがたは静かにしていなさい。」(13~14)

 イスラエルの民がエジプトを意気揚々と出て行ってから、ファラオは考えを変え、イスラエルの民を追いました。そして民が気づくと前には紅海が広がり、後ろからは戦車と馬でエジプトの軍隊が迫ってきたのでした。イスラエルの民は非常に恐れて主に向かって叫びます。しかしモーセは民に対して、恐れることなく、静かにし、しっかり立って、主の救いを見るようにと語ります。
 しかし、この時点では、モーセもまだ神がどのように救ってくださるかは分かっていなかったことでしょう。神がなさったのは、今まで誰も見たことも、経験したこともないことでした。海が2つに分かれてその中に乾いた道ができたのです。イスラエルの民は海の中にできた道を通って進み、後から追ってきたエジプトの軍隊は元に戻った海に飲み込まれて全滅してしまいました。この出来事はイスラエルの民にとってもその周辺諸国にとっても、神の力をあらわす、忘れることのできない出来事となりました。