さて主はイスラエルの民を区別されたのですが、そのことを忘れないために神はイスラエルの民に1つのことを命じられました。それは欠陥のない一歳の雄の小羊を用意して、それをほふり、その血を家の入り口の二本の柱と鴨居に塗るのです。すると災いをもたらす御使はその家を過ぎ越したのでした。エジプト中の初子が死んだ時、イスラエルの民の初子は死ぬことはありませんでした。そして、イスラエルの民はエジプトの奴隷の生活から解放されてエジプトを出ていったのです。
イスラエルにおいてはこの小羊をほふり、その血を塗り、羊と、パン種(イースト菌)を入れないパンを家族で食べるということを「過越の祭」として毎年守りました。神さまがしてくださったこの救いの出来事を子へ、孫へと語り伝え、決して忘れないためでした。そして、この過越の小羊は、十字架の上で血を流してくださった主イエスを指し示しています。