第五の災いは家畜への疫病、第六の災いは人と家畜への腫れ物でした。災いは徐々にエスカレートし、直接的に人に苦痛をもたらすものとなっていきます。ここで自分の過ちに気づき、神の前にへりくだることができたら、その後の災いを経験しないで済んだことでしょう。しかし、人はなかなか素直になれないものですし、自分の過ちを認めることができないものです。
第七の災いは雹です。モーセは前日にそのことをファラオに告げ、警告を発します。そして主の言葉を信じ、主を畏れることを勧めたのでした。実際にエジプト人の中にもそのことを聞いて事前に家畜を避難させた人もいたようです。しかし、主の言葉を心に留めない者は大きな損失をこうむることになりました。
雹が降って、大きな被害が出たとき、ファラオはモーセとアロンを呼び、「私が罪を犯した」と言います。しかし、雹がやむと、ファラオは心をかたくなにしてイスラエルを解放しませんでした。悔い改めることの難しさを思います。