モーセは自分を遣わそうとされる神に対して、恐れ、尻込みし、抵抗します。「彼らは私を信じないでしょう」「私は雄弁ではありません」。モーセの中には四十年前の失敗の体験の記憶があったでしょう。そして、若い時ならまだしも、この時、モーセはすでに十分に歳をとっています。モーセには自信がありません。けれども、そんなモーセに神は言われます。「誰が人に口を与えたのか・・・主なる私ではないか」。
私たちは時に証しすることを恐れます。自分は上手に語ることができるだろうか。聞いた人は自分の語ったことを受け入れてくれるだろうか。しかし、主は私たちと共にいて、私たちを励まし、支えてくださいます。
それでも「どうか他の人を」と語るモーセに、神は雄弁な兄アロンを送ってくださいました。そしてついにモーセは立ち上がったのでした。私たちの口は誰が、何のために造ってくださったのでしょうか。