創世記49章

ユダは獅子の子。
王笏はユダから離れず
統治者の杖は足の間から離れない。(9~10)

 ヤコブは死ぬ前に息子たちを呼んで彼らを祝福します。親にとって子どもたちを祝福することはとても大切な仕事です。そして私たちはどんなに歳を重ねて、いろいろな仕事ができなくなったとしても、自分の家族や、自分のそばにいる人たち、また自分の心の中にある人たちを祝福するという大切な仕事があります。
 さて、この祝福の言葉の中で、特に注目されるのはユダに対する言葉です。ユダはヨセフと他の兄弟たちとの和解の場面でもとても大切な役割を果たしました。ユダは十二人の息子たちの中でも、アブラハム、イサク、ヤコブと受け継がれた特別な祝福をになう部族となっていくのです。そして、ヤコブが語ったように、ユダの子孫の中からイスラエルを治める王が出ます。ダビデです。そして、ダビデの子たちが代々、イスラエルの王となり、やがてユダ族のしし、約束されたメシヤとして、主イエスがお生まれになるのです。