病に倒れ、死期が近づく中で、ヤコブが、お見舞いにやってきたヨセフと二人の子どもたちを祝福した様子が記されています。
ヤコブはヨセフの長男マナセと次男エフライムを自分の子とします。ですから、イスラエルの諸部族の中で、ヨセフ族というのはなく、マナセ族とエフライム族ということになります。イスラエルは十二部族なのですが、ヨセフは二部族に数えます。すると十三部族になりますが、レビ族は主に仕え、礼拝をつかさどる働きをするために、後に部族としての土地の分配には加わらないことになり、十二部族になるのです。
さてヤコブは長男マナセではなく、次男エフライムに右手を置いて祝福します。それはヤコブ自身が次男だったからということではなく、神のご計画を彼は感じたのでしょう。そして実際、エフライム族は、イスラエルの中でも指導的な部族の一つになっていきます。