創世記47章

イスラエルはエジプトにあるゴシェンの地に住んだ。一族はその地で財をなし、子を産み、大いに数を増した。(27)

 ヨセフは兄たちをエジプト王ファラオに紹介します。イスラエルの子らが神さまから与えられている約束の地はエジプトではありません。彼らは自分たちがエジプトに住むのが限られた期間であることも知っていました。そしてヨセフは父ヤコブをもファラオに紹介します。ヤコブはエジプトのファラオの前に立って、ファラオを祝福したのでした。
 イスラエルの民は飢饉の中でエジプトに移住し、ゴシェンの地に住むようになります。彼らが住んでいた地は、飢饉の中で、多くの家畜を飼うことがとても難しかったのです。ゴシェンの地というのは水で潤ったとても豊かな地であり、家畜を飼うのにとても適した地でした。イスラエルの民はその地で四百年の時を過ごすことになります。そして、このエジプトに寄留している時代に、イスラエルの民は多くの財産を得、また民として数を増していきます。最初は総勢七十名。そこからエジプトで暮らす中で、彼らは一つの大きな民族になっていくのです。神がアブラハムに約束された祝福が成就していきました。