創世記35章

神はヤコブに言われた。「さあ、ベテルに上り、そこに住みなさい。あなたが兄エサウの前から逃れて行ったとき、あなたに現れた神のため、そこに祭壇を造りなさい。」(1)

 ヤコブはまたとても大きな問題を抱え込むことになりました。しかし、その時、神がヤコブに語りかけられます。「さあ、ベテルに上り、そこに住みなさい」。ベテルは、20年前、ヤコブが家にいられなくなった時、石を枕にして寝ていて、天に届く階段の幻を見せられた地です。そこで主はヤコブに「あなたを「この地に連れ帰る」と約束されました。またヤコブも、「自分が無事に父の家に帰ることができたら、ここは神の家となり、自分は与えられたすべてのものの十分の1をささげます」と約束した地です。ヤコブはまだその約束を果たしていませんでした。ヤコブは一行が持って歩いていた偶像を全部、そこに捨てて、ベテルに向かいます。
 そして主は再びその地でヤコブに語り、祝福の約束を更新し、あのヤボクの渡しで与えられた「イスラエル」という新しい名でヤコブを呼ばれました。このイスラエルがイスラエル民族となり、その十二人の子どもたちがそれぞれ部族を形成していくことになります。