さて、ヤコブはレアとラケルという二人の女性と結婚するために、14年にわたって伯父ラバンに仕えました。加えてその後、6年にわたってラバンに仕えます。ラバンは主がヤコブを祝福しておられるのを見て、手放したくなかったのです。しかし、この6年間もラバンはいかにヤコブに対する報酬を減らして、自分の取り分を増やすかということばかり考えていました。しかし、それでも、主はラバンの策略を越えて、ヤコブを祝福されました。すると今度は、ラバンもその子たちも、ヤコブをねたみ、露骨な嫌がらせをするようになります。
そんな中でついにヤコブはラバンには黙って、夜逃げをするようにして自分の父の家に戻る決断をします。ヤコブが黙って、自分のもとを去ったことに気づいたラバンは怒りに燃えてヤコブを追います。しかし、主は、ヤコブに危害さえ加えかねないラバンに前もって警告を発して、ヤコブを守られたのでした。