ヤコブは家にいて料理をしたり、母リベカの手伝いをするのが好きであるような人でしたから、家にいられなくなり、ひとりで伯父ラバンの家まで行くのはとても心細いものであったと思います。彼はある場所で石を枕に寝ていました。その夜、主はヤコブに天に届く階段の夢を見せ、またヤコブに語りかけられました。主はヤコブに、「アブラハムの神、イサクの神」と自己紹介されます。そしてアブラハムやイサクに約束された祝福の約束をヤコブにも与えてくださったのでした。この神は単に祖父や父の神、家の神であるだけでなく、ヤコブ自身の神でした。そして、神はヤコブに対して、どこに行くにも、わたしは共にいる、と約束してくださったのでした。家にいるときだけではありません。主はこの場所にもいてくださる・・・不安の中にあったヤコブは主にあって大きな励ましをいただいたことでしょう。そしてこのベテルでの約束を主は守ってくださったのでした。