アブラムは主に従ってカナンの地にやって来ました。アブラムは神が語られた言葉を信じて旅をしたのです。しかし、アブラムには恐れがありました。アブラムには子どもがいなかったからです。神は自分とその子孫を通して地の全ての民を祝福するとおっしゃったけれど、いまだに自分には跡を継ぐ息子がいない。「恐れるな、アブラムよ」と語られる神にアブラムは正直に自分の不安をぶつけます。
主はアブラムに生まれる子どもが跡を継ぐと約束され、アブラムを外に連れだして、「天を見上げて、星を数えてみなさい」と語られます。とても数えきれません。神はアブラムに、「あなたの子孫はこのようになる」と語られたのでした。アブラムは主を信じました。そして、主はそのアブラムの信仰を彼の義と認められたのです。後にパウロはこの記事を旧約における信仰義認の根拠にあげています。アブラムが何をしたかではなく、アブラムが信じたことを神は彼の義とされたのです。