二章には、別の角度から見た人間の創造のことが書かれています。まずここには、人が神によって、土の塵で造られたとあります。「土の塵で」ということは、人間の弱さ・はかなさを語っているとも言えるでしょう。しかし同時に、ここで聖書は、神が土の塵で造られた人間の鼻に命の息を吹き込まれたと語ります。動物も人間も生きています。しかし、動物と人間には決定的な差異があります。それは神の息を吹き込まれたということです。ここに一章で「神のかたち」と語られた人間の尊厳があります。人間は特別なものとして造られ、生きたものとされました。
そして、神は最初造られた人間の「ふさわしい助け手」として女を造られました。この「助け手」という言葉は、お手伝いをする人ということではありません。この言葉は神が私たちの助け主であることを示すときにも用いられます。無くてはならないパートナーとして、男と女はお互いに置かれているのです。