七つの鉢の災いが地に臨みます。ひどい悪性のできもの、海が血のようになって生物が死ぬ、暗黒・・・などここで出てくる災いも、出エジプトの時にもたらされた災いと重なってきます。出エジプトの時にもパロ王は、心をかたくなにしてイスラエルの民を去らせませんでしたが、ここでもいろいろなとても厳しい災いが臨み、神の怒りがそこにあるのを知りながら、人々は神の名を汚し、神を呪い、そして決して悔い改めようとしません。かえって、神に対して戦いを挑もうとさえするのです。
汚れた霊たちはハルマゲドンに全世界の王たちを集めます。ハルマゲドンでの戦いは歴史の中での最後の戦いともされます。実際、このハルマゲドンとは実在の地名で、「メギドの丘」という意味があります。ただ黙示録における地名や数がしばしば象徴的なものであることを思うと、ここも具体的な地名というよりは、「桶狭間」や「関ヶ原」のような歴史の転換点を示す象徴的な表現かもしれません。しかし、勝負はすでに決まっているのです。