さてここでは海から一匹の獣が上がってきます。そsして天から落とされた龍なるサタンはこの獣に自分の力と位と大いなる権威を授けます。この獣はローマ帝国を指しているとも言われますが、ローマ帝国に限らず、キリストに反対するこの世の力と受け止めることができます。この獣はその頭の一つが死ぬほどの傷を負いながらもその致命的な傷がなおってしまったことから、ますます地上の人々はこの獣に従うようになっていきます。この獣は神を汚し、また、神を信じる聖徒たちを苦しめます。
いのちの書に名の記されていない人たちは、この獣を拝むようになります。ただこの獣の活動が許されるのも限られた短い時だけです。とりこにされてしまう者たちもいますし、また、つるぎで殺されてしまう者たちもいます。まるで一見、主を信じる者たちが戦いに負けているようにも見えます。しかし彼らは主に支えられて、信仰と忍耐をもって歩みます。そこに、まさに彼らに与えられた命の輝き、彼らの獣に対する勝利が表されているのです。