ヘブル13:1~6

主は、「わたしは、決してあなたを離れず、あなたを捨てない」と言われた。(5)

 ヘブル書の記者はこの手紙を締めくくるにあたっていくつかの具体的なアドバイスをします。最初に取り上げているのは他者に対する愛ということです。同じ主を信じる兄弟姉妹たちに対する愛、旅人への配慮、また嶽につながれている人たちへの思いやり、苦しみの中にある人たちを心にとめるべきことを語るのです。主を信じ、また愛して生きる人は、隣り人を愛するのです。
 また次に、結婚を重んじるべきことを語ります。異教社会においてはしばしば結婚が軽んじられ、また乱れた男女のあり方がまるで当然のように受け入れられていたからです。また金銭を愛することをしないようにと勧めます。しばしば富は私たちの信仰の歩みをゆがめてしまいます。富ではなく、私たちといつも共にいて、私たちを決して捨てることのない主なるお方に信頼することです。主に信頼して生きる時に、私たちは何も恐れる必要はありません。どんなときにも主は共にいて、私たちを守り、養い、支えてくださいます。