ヘブル12:1~2

信仰の導き手であり、またその完成者であるイエスを仰ぎ見つつ、走ろうではないか。(2)

 信仰は個人戦であると共に、団体戦です。ここでも1節に「こういうわけで、わたしたちは」と語られています。私たちは共に励まし合い、支え合いながら、この歩みをしていきます。けれども同時に、信仰はリレーです。先輩たちの信仰の歩みを受け継いで、私たちはまた次の世代に信仰を手渡していくのです。
 この信仰のレースにおいて、ヘブル書の記者は「このような多くの証人に雲のように囲まれている」と語ります。信仰の先人たちは自分のレースを走り終え、私たちのことを雲のように取り囲むようにして、私たちに声援を送っていてくれるのです。
 そして私たちが、この信仰のレースを走るにあたって大切なことがあります。それは「イエスを仰ぎ見つつ走る」ということ、私たちの目がいつもイエスさまに向いているということです。主イエスこそが信仰の土台であり、私たちに信仰を与えてくださった方であり、私たちの信仰を完成してくださる方だからです。